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サンシティは、面積12.4ha人口約6000人の集合住宅地で一面の樹海の中に中高層住棟がそびえ立つ。1977年、禿山だった中央の緑地は、住民の手で植樹され、今では自然度の高い雑木林となり、ボランティアのコミュニティ活動の場。発生材は一切ゴミとして出さず、シイタケ栽培など敷地内で活用しリサイクル。この森は、自由に人が関わることで持続する「都市の森」として、「里山」ではなく「町山」と呼ぶ。この住宅地の設計者でもある筆者は、建設当初から約45年間ここの樹々と人々に付き合ってきた。この中で「緑の都市賞」に3回応募し、1983年、1999年には建設大臣賞、2013年には、内閣総理大臣賞を受賞。