診断調査は主に以下のような手順で進行します。

現地調査の内容については、調査計画の立案、実施計画書の作成の段階で、発注者との協議により、重点項目を絞り込み現地調査を実施します。

調査準備

  • 平面図、街路樹台帳、過去のカルテなど必要資料の借用
  • 現地下踏査、調査計画の立案、実施計画書の作成
  • 樹木番号の取付・確認

STEP
1

現地調査

成果品をまとめ、報告書を提出

  • 写真撮影、形状寸法の計測・記録
  • 現地調査(目視や打音などによる診断、機械による診断)
    ※作業中に異常を認めた場合は、異常状態を把握して写真等にて監督員に連絡

STEP
2

カルテ・報告書の作成

  • 各樹木毎のカルテ作成・分類・集計
STEP
3

処置方法、管理計画の作成

  • 被害樹木の処置方法の検討・管理計画の策定

STEP
4

東京都の樹木点検表様式と診断カルテ様式

令和3年度東京都街路樹診断等マニュアルに準拠した東京都の樹木点検表様式と診断カルテ様式が、東京都建設局のホームページにアップロードされました。

東京都のホームページよりダウンロードしてご利用ください。

外観診断

目視

・樹勢・樹形の評価
・樹皮欠損、開口空洞の有無
・腐朽・病害虫の有無など

木槌打診

・目視で分からない幹や根元内部の腐朽空洞の発見
・腐朽空洞部の範囲、程度の確認

鋼棒貫入

・目視で分からない幹や根元内部の腐朽空洞の発見
・腐朽空洞部の範囲、程度の確認

根元の掘削

・地際部の腐朽菌の発見
・巻根・露出根の確認、程度の把握

揺らぎ

・根の支持力の確認
・即座の倒木危険性の確認

上部外観診断

・枝の付根の異常による大枝折れの危険性の評価
・目視・打音・鋼棒貫入などにより行われる

機器診断

貫入抵抗測定器による診断

IML社製 PDシリーズ
幹に直径2㎜程度のキリを挿入し、キリの先端にかかる貫入抵抗値により内部の腐朽空洞を推定する

音響波による診断

幹に2つ以上のセンサーを取り付け、センサーを打撃することによりセンサー間の音響波の速度を測定することにより、幹内部の腐朽空洞部の形状と割合を推定する。
マイクロハンマー・アーボソニック3D・ピカス・ドクターウッズなどがある。

音響波による診断

アーボソニック3Dの使用風景