【速報】第3回 各地のアーバンフォレスト写真コンテストの結果発表



審査について
(1) 審査基準
■ 最優秀賞、優秀賞は
① アーバンフォレストの視点の妥当性
a. 街路樹、公園、庭園、公共施設や学校、社寺など、都市の樹木・樹林である
b. 樹冠被覆率が高く緑陰効果がある
c. 都市景観の向上に寄与している
d. 地域に愛されており、集まりたい、通りたくなる空間である
e. 定期的に剪定されており、安全に管理されている
② 推薦理由の説得力
③ 樹姿を捉えた魅力
④ 写真の魅力
で上位の作品を選出しました。
■ 特別賞はアイディア性があり樹木への愛情、思いが特別に感じられる作品を選出しました。
■ 最多応募賞は応募写真数が最多の応募者を選出しました。
(2) 審査員名
会長 上杉 哲郎
副会長 笠松 滋久
副会長 山下 得男
参与 山本 三郎
事業委員会 宇田川 健太郎
技術委員会 岩熊 直樹
広報委員会 伊東 麗子
最優秀賞
1km以上つづくメタセコイア並木

酒見 一幸 様 九州支部 株式会社森田緑化造園
<撮影地> 一般国道 57号 諫早バイパス 長崎県諫早市
<推薦理由>
すらりと伸びた美しい樹姿のメタセコイア並木が1km以上途切れなく続くさまは圧巻である。
一般国道57号 諫早バイパスと長崎県立総合運動公園を、メタセコイアとツバキを用いて美しくセパレートしており、それぞれの樹木特性を生かした管理がされている。
車道ではドライバーに安らぎを与え、歩道では緑陰を与え、スポーツ大会の出場者にとっては集中力を高める目印であり、公園利用者にとっては道路からの緩衝地帯としての効果を与えている。
きっとみんなの記憶に残る風景でありいつまでも残したい景観である。
優秀賞
悠久の古都の木の下で

篠丸 寛 様 関西支部 東邦レオ株式会社
<撮影地> 難波宮跡(なにわのみやあと)公園 大阪市中央区
<推薦理由>
難波宮跡は大阪市中央区の法円坂付近にあり、飛鳥時代から奈良時代にかけての前後2期の宮跡が確認されている。
現在はその一部が史跡公園として整備され、市民の憩いの場所として親しまれている。
史跡公園という性格上、植樹数は少ないが、中でも存在感の大きい樹木が写真の樹木だ。
目通り幹周3.2m、高さ14mはあると思われる立派なクスノキだ。
クスノキ特有のこんもりとした樹形の緑陰は広く、夏季には格好の憩いの場となる。昼下がりには人々が涼を求めて集い、健康的な笑顔が広がる。
友と語るも良し、お弁当を広げるも良し、寝ころんで遙か悠久の古都に想いを馳せるも良し、愉しみかたは様々だ。
特別賞
国営昭和記念公園カナールのイチョウ並木

木村 泰文 様 関東支部 株式会社野崎造園
<撮影地> 国営昭和記念公園 東京都立川市
<推薦理由>
公園のすぐ隣には自衛隊立川駐屯地があり、ちょうどカナールの北側には航空機の滑走路があります。航空機が安全に離着陸するためには一定の空域を障害物のない状態を保つ必要があり、周辺の航空制限は8mです。
イチョウが普通に成長すると、樹高はその航空制限をゆうに超えてしまうため、イチョウの成長を見ながら樹高を7mで剪定し、それに合わせて左右の刈込を行うことで、左右対象のデザインであるカナールに合う、昭和記念公園でしか見られない唯一のイチョウ並木の景観を作りだしています。樹高は抑制されつつも、樹冠は広く維持され、夏の日差しを遮る緑陰や秋の黄葉の中を多くの人が行きかいます。
最多応募賞
平賀 耕介 様
関西支部 株式会社日比谷アメニス
応募写真数3点



酒見 一幸 様
九州支部 株式会社森田緑化造園
応募写真数3点



たくさんのご応募ありがとうございました