03_SpecialAward

公園のすぐ隣には自衛隊立川駐屯地があり、ちょうどカナールの北側には航空機の滑走路があります。航空機が安全に離着陸するためには一定の空域を障害物のない状態を保つ必要があり、周辺の航空制限は8mです。
イチョウが普通に成長すると、樹高はその航空制限をゆうに超えてしまうため、イチョウの成長を見ながら樹高を7mで剪定し、それに合わせて左右の刈込を行うことで、左右対象のデザインであるカナールに合う、昭和記念公園でしか見られない唯一のイチョウ並木の景観を作りだしています。樹高は抑制されつつも、樹冠は広く維持され、夏の日差しを遮る緑陰や秋の黄葉の中を多くの人が行きかいます。